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土用には気が早いですが


本日もにゃごや。
朝早くに現地入りして走りまわって、23時過ぎに東京戻り。さすがにえろう疲れました。
まぁだいたい、“どっかに出張”の前夜は資料づくりに追われていて目いっぱい無理をしたりしているので、さらに疲れたりします。自業自得ですけど。もっと前から作っておけ、と言われちゃったら、ごめんなさい。

ということで!今日のごほうび。
本日の晩ご飯は、人生初の「ひつまぶし」in老舗と思われるお店。

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実は昨年11月に、生まれて初めて名古屋という土地に足を踏み入れました。
おかげさまでそれ以来かなりの頻度で訪れているので、毎回、名古屋で「人生初」を経験させてもらってます。
金のしゃちほこを眺め、名古屋のマダムに出会い、タクシーの運転手さんに「あれが中日ドラゴンズの球団事務所ね」と案内され、“お湯の中を歩いているような”湿度の夏を経験し、友と手羽先と味噌カツをほおばり…。
まだまだ私の知らないことだらけ。日本は深いなぁと感じ入る日々なのです。

そんな今日は、念願のひつまぶし。しかも名店、らしい。
訪れたお店の名は、「いば昇」。店名の由来が気になり聞いてみると、「いい場所」の当て字だそうです。
趣きも老舗な感じをかもし出しています。店の風情は、東京で言うと人形町とか水天宮あたりにありそうな、そんな雰囲気。

ビールをチマチマと飲む私たちの前に、おばちゃんがおひつを運んできました。4人で一つのおひつです。
ふたを開けると、湯気とともにふわぁ~っと蒲焼の香ばしさと、甘いタレの香りが鼻をくすぐります。期待に満ちた視線を注ぐと、びっしりと刻んだうなぎが表面を覆っていました。よそるとわかるのですが、タレが下まで染みていて、ご飯の途中にも容赦なくうなぎが顔を覗かせます。なんて贅沢。
まず一杯目は、お茶碗によそったままをいただきます。
うなぎ重って、タレが足りない白いご飯の部分があるとちょっと損した気分になり、どうこのうなぎを配分しながらうまく白さを感じさせずに食べられるかに気を使いますが、ひつまぶしは違います。タレがご飯に染みこみ、つやつやと濃厚な褐色に輝いています。どこから食べても満足できる、その小さい幸せの積み重ねが、食事の満足度を上げるのです。

ほおばると、東京のうなぎに慣れた舌には、皮の香ばしさとぱりぱりの食感が、かなり新鮮。うなぎにこんな食感があったとは!そして、ちぎり海苔が、また風味を増しています。
これは、うまい。名古屋飯にも、こんな繊細な味があったとは!(失礼。)
そして二杯目。今度は、細く刻んだ白葱を上に乗せていただきます。今度は、葱のお陰でさわやかさがプラスされて、うなぎの濃厚さを和らげてくれます。
そして締めの三杯目。今度は、よそったご飯の上に、白葱とわさびを置き、お茶を注ぎます。(お店によっては、出汁をかけたりします。)これもすばらしい。
そろそろくどくなり始めたかなぁと感じたころに、わさびの効いたお茶漬け。そして、気づくのです、お新香の存在に。しば漬けをちょっとお茶に投入しながら、さらさらとかきこめば、今日一日はなんて良い日だったのかと、涙がこぼれ落ちるのです。

ふぅ。美味しかったです。ごちそうさま。
今度は、ほかにもいろいろあるお店(蓬莱軒とか)にもチャレンジしてみたい!

追伸。
今日の収穫。“生”の会話で、名古屋弁中の名古屋弁(自社比)、「やっとかめ」が聞けたこと。
「やっとかめ」=「八十日目」と書き、ひさしぶり!という意味だそうです。
あーいい日だった。
by nattomaki27 | 2006-07-13 02:53 | 食べもの
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