5回目のWedding Anniversaryの土曜日は、 神楽坂の"Brasserie Gus"(グー)で祝う。 1年ほど前、「神楽坂には美味いフレンチがあるはずなのに、とんと知らないねぇ」と、口コミサイトやらで調べまくって発見したお店。もちろん有名店です。(たまには、こういう開拓のしかたもするのです。) なにしろここは、旨い・安い・早い。 すべてのお皿には、あふれんばかりに付け合せの野菜がのっていて、メインもどかんと食べ応えがある。 うなぎの寝床のように狭い店内、パリの裏通りにあるいつもビストロのように、赤いチェックのテーブルクロスにちゃきちゃき働くお姉さんと、頭もしゃもしゃのコックさん(というかおやじさん)。普段着で気軽に行けるフレンチです。 いつも満席の店内は、家族や気の置けない友人たちがぎゅうぎゅうに座って、滋養味溢れる料理に舌鼓を打ち、わいわいとワインを傾けています。 そんな普段着のお店が、5年目ひよっ子のわれわれにはふさわしいんじゃないかと、出向いたわけです。 オットは前菜がフォアグラのテリーヌ、メインは黒豚バラ肉の赤ワインビネガー煮込み。 私の前菜はパルマプロシュートと小海老のマリネ、メインが牛頬肉の赤ワイン煮込み。 豚バラ肉も牛頬肉も、口に持っていく前にほろりと崩れ落ち、濃厚なソースがからみあいます。 んー、おなかはいっぱいだけど、チーズは別腹ですな。ということで、追加でチーズ盛り合わせを頼んで、語り合いながらワインを飲み干していきます。 ワインは、結婚した年の2001年のものをチョイス。 こうやって、2001年モノを毎年飲んでいき、「30年後にも2001年を飲む」ってモチベーションで、人生の目標(ビジネスの成功)を置くのも面白いね。>To オット。がんばれ。 ほろ酔いで暗い夜道を歩く我々の目には、ベルギービールの店"BRUSSELS"の灯りが見えてくる。条件反射で吸い込まれ、これまた満席で熱気と湿気あふれる店内へ。 ビールが(も?)大好きで、表参道店や神保町店にはよく出向くが、私は神楽坂店は初めて。お客さんが店を作るとはよく言ったもので、神保町店とはこれまた違ったオトナの落ち着きと楽しさがある店。 あまりにもお腹がくちくなっていたのでビールはちょっと。で、まずはシングルモルトを傾ける。 いつも、気に入った店に行くと「(われわれは)どういう店をやろうか」という話で、盛り上がる。そうやっていつもの妄想を膨らませ、幸せな時間が過ぎていく。 そろそろ喉が渇いてきたしビールでも、とメニューをめくるころ、常連らしきアメリカのおじさんが隣りにすわり、「話しかけて!」オーラを発しているのに気づく。ってか、彼の飲んでいるブラウンビールが旨そうで、つい訊ねてしまう。 彼は、日本の大学で地質学を教えている、どうやられっきとした教授らしい。 地質学者という人に生まれて初めて会ったが、彼の研究対象はじぇんじぇんわからなかった..。でも、登山好き&ビール好きに悪い人はいない。英語と日本語ごちゃまぜに(こっちは英語で、あちらはどうでもいい単語を日本語にかえてくれながら)、楽しい夜はふけていきました。 美味しいものを美味しいと言い合えて、同じ時間を共有できる、こんな幸せをいつまでも続けたいなぁと、ちょっとばかししんみり思えたそんな一夜でございました。
by nattomaki27
| 2006-12-09 23:32
| 食べもの
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